台湾では北投温泉にいった 台北からほぼ半日で往復可能

台湾では、温泉にいってみようと考えた。言葉がわからない国で素っ裸になる温泉は、ちょっと度胸が要るかな、と思っていた。ガイドブック等で見た北投温泉は、地下鉄で「北投駅」までいって、そこから温泉にアプローチする一駅だけの支線で「新北投駅」までいく。1時間もかからずにいける距離。

そこにある、日本が台湾統治時に作って、それ以来地元でも愛用されている瀧乃湯温泉に行ってみた。皇太子だったときの昭和天皇も訪れたとのこと。強酸性なので、入場時に「1回あたり3〜5分で必ずあがること」と書いてあるシートを見せられて強調される。露天風呂ではなく、割と古い屋根付きの温泉で、自分が入ったときは、数人の台湾の人が湯船の脇で水筒の水を飲んで「ととのって」から、また入浴。数分後にあがって「整い」を繰り返していた。日本のサウナにあるような整い椅子はなく、台湾の人は床にべたっと座っていた。観光客は、木のベンチに座っていた。

瀧乃湯温泉は、朝早くから開いているのだけど、11時まででいったんクローズ、12時から夕方まで、そしてまた1時間ほどクローズして、そこから遅い時間までと、3つの時間帯で営業している。そのため、途中のクローズ時間にいっても入れない。訪れる人は注意。といっても、長くて1時間のクローズタイムは、その辺で簡単につぶすことができる。

自分は、ちょうど11時過ぎに着いて、クローズの時間帯にあたってしまったので、暇つぶしに少し近所を散策した。

瀧乃湯温泉のすぐ近くには、水着で入る露天風呂的な温泉もあり、通りすがった。ここに入るつもりもないし、中を覗いたり見学することもできないが、たとえば夫婦やカップルで一緒に温泉体験したいなら、水着利用のここはちょどいいかもしれない。市民向け温泉プールみたいな感じ。

5分くらい瀧乃湯温泉から歩いたところにある「地熱谷」にいった。ここは、湯畑というより温泉で満たされた池を遊歩道で囲んだところ。地獄巡りなどとちがって、池がひとつしかないけれど、暇つぶしにはちょうどいい。特に、入り口脇にあるベンチだけは、ベンチ下に温泉が通っていて座るとあたたかい。池の周りのベンチは、それほど混んでいないけど、ここは人気がある。説明パネルだと「岩盤浴」とかいてあったが、それほど熱いわけではない。

ガイドブックを見る限り、他にも温泉があるのだけど、ちょっと訪れるのに時間がかかるなどあり、台湾初心者には北投温泉がちょうどいいのではないだろうか。そして、ここで発見された「北投石」は、ラジウム等を含んだ特徴的な鉱物だそうで、日本の温浴施設でもときどき北投石が温泉効果を向上させるために浴槽脇に配置されているところがある。

自分は12時から温泉に入り、その後、駅前のマクドナルドでコーヒーを飲んだりと北投温泉を数時間楽しんだ後、「淡水」に向かった。淡水は、夕日がきれいな海岸の町でガイドブックにも紹介されている観光地。台北→北投→淡水と1本の地下鉄の路線上にあって、北投から30分もかからずにいけるので、セットで訪れるのにちょうどよい。

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