夜にぶらりとちゃんぽん

テレワークで終日、でかけなかった夜に、奧さんと餃子の王将にいこうかと8時くらいに外出。昼間の厚さもさすがにおさまっていて家の近所は少し暑い程度。

王将まで歩いて20分くらいの距離を世間話をしながらぶらぶら歩いていると、通りの向こうに古い長崎ちゃんぽんの店。街中華的な庶民的な店。

奥さんが「あそこ、いつも行列で混んでいるんだよ」というが、その時は空いていた。王将をやめて、この長崎ちゃんぽんにしようと方針転換。いきつけの王将より行ったことがない店にいってみるほうがおもしろい、ということに。

店に入ると5人くらいお客さんがいるけれど混んではない。長崎ちゃんぽんを二つ頼む。外の看板には皿うどんもあると書いてある。

「皿うどんって、うどんの麺なのかな、それとも、あげたちゃんぽん麺なのかな」

そういう、なんてことない話をしながら待っていたらちゃんぽん到着。ふつうに美味しい。

学生時代にも、夜になってから近所の定食屋に一人で食べに行っていた。そのころはスマホとかなくて、雑誌でももって行ってたか。そのころを思い出して懐かしい気分になった。

自分は、財布の感覚がわりとアバウトで、生活費が少なめでも、ストレスというか生活のマンネリ感があると、外食に行っていて、月末に親に少しだけ追加で仕送りをもらったりしていた。そういう、だらしない学生時代。いまは会社員だから多少外食しても生活費が足りなくなることはないけれど、まもなくやってくる年金生活時代には、また余計な外食をしちゃうんだろうな。

たわいない会話を交わす時間の小さな幸福感、遠からず訪れるかもしれない生活費が不足するかもしれないという不安感。

そんなのが、国道沿いの長崎ちゃんぽんの店の自分の中でまぜこぜになった。仕事とか将来とか親のこととか、いろいろ先のわからないことがあるけど、まあ、この瞬間は幸せだ。

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